私自身、片づけられない女でした。思い返すと、小学生になったときに両親から買ってもらった学習机。「片づけなさい」とほぼ毎日注意されていました。小学校4年生で与えられた念願の自分の部屋も同じ。片づけてもすぐ散らかる、叱られるの繰り返し。叱られるのが嫌だからなんとなく片づけてなんとなく散らかっている部屋でした。
専業主婦時代、子どもが生まれる前は時間だけはたくさんあったのであれやこれやと片付けや掃除にいそしんでいましたが、片付かない部屋が一室ありました。正確に言えば、行き場が不明なモノを押し込む部屋ですね。子どもが生まれてからはとにかく清潔にしていないといけないと必死にお掃除をする毎日でした。その後、離婚。仕事をしはじめると、家事育児と仕事の両立は想像以上に大変でした。片付けや掃除は少々おろそかになっても死なない・・私は少々散らかっていても気にならない・・なんだったら散らかっているほうすぐに必要なものを手にすることができて便利だ!とナゾの自己暗示をかけていたのかもしれません。
平日に散らかした部屋を週末に片づける、疲れがたまった週末はちょっとだけ片づける、仕事がある週末は片づけなくてよい、という最悪のルーティンでした。お恥ずかしい話ですが、こんな私を子どもに見せてしまっていた責任はとても大きく、小学校で使っていたわが子のロッカーを見て愕然・・・小さいわが家でした。このままではいけない!何とかしなければ!!と、スイッチが入りました。
テレビやSNSで話題になっていて、整理収納アドバイザーという存在を知りました。ぜひともわが家にプロの整理収納アドバイザーに家に来ていただいてご指導して頂こうと決意。インターネットで「整理収納アドバイザー」と検索すると、私も学べる講座があることを知りました。プロの方に来ていただく前に一度自分で学んでみようと気軽な気持ちで受講することにしました。気軽な気持ちで受講したにも関わらず、驚きの連続!一日の講座は目から鱗が落ちることがたくさんありました。自宅の整理収納を学ぶために受講しましたが、日頃伴走させていただいている経営者の方の悩みを解決できそうなことがたくさんあったのです。どの内容も単なるお片付けだけにとどまらない整理収納の理論にすっかり夢中になりました。早速、学びを実践。講座が終わったその日にまずは下駄箱から着手してみました。するとどうでしょう。苦手意識でしかなかったお片付けがびっくりするほどスムーズに進み、下駄箱の小さな成功体験が一歩となり、あそこも、ここも!自宅だけでなく事務所(弊所)も片付けが進んでいきました。信じられないかもしれないですが、今もリバウンド知らずです。片付いた自宅では仕事から帰ってからの家での負担がずいぶん減りました。片付いているから汚れも目立つのでお掃除も楽しくできるように変化しました。片付いた事務所は探し物の時間が減り、仕事がスムーズに進みます。一体これまでにモノを探す時間にどれだけ費やしていたかを考えるとぞっとします。
整理収納(片付け)はセンスのある人や、きれい好きな性格の人だけのできることではないからです。「整理収納は理論」だからなのです。この理論は学校でも家庭でも教わることはなかった。片づけ方を知らなかっただけなんです。理論を学び、実践していく中で、点と点が線で繋がり、雷に打たれたような気付きがありました。社労士としてご相談うけてきた多くの会社さんが抱える課題は整理収納の理論で、解決できる!!
従業員を巻き込んでモノを探す、といったこともなくなります。その分、仕事がスムーズに進み、生産性の向上が見込めます。コロナ禍である日濃厚接触者や陽性者となった従業員。突然2週間も会社に来られなくなることも想定されますよね。常に仕事を共有化していると突然のことにも動じることはありません。
「仕事と家庭を両立させましょう」と耳にタコ状態の昨今ですが、ずっと違和感がありました。「両立する」とは「双方並び立つ。両方とも支障なく成り立つこと」(広辞苑より。)を意味します。どちらも支障なく成り立たせようと思うと、特に子育て期にあると相当なパワーが必要です。ひょうひょうとやりとげているっぽいママタレさんらのSNS発信、それを簡単にできそうに言われることへの違和感がずっとありました。仕事と家庭は両立させるというよりも、私は「両輪となってどちらにも好影響を与える」ものだと考えています。家庭生活で得た気づきや学びを仕事に活かし、仕事で得たことを家庭生活に活かす。職場での整理収納の習慣が自ずと家庭生活にも活かされることで、働きやすい職場と暮らしやすいお家の好循環が生まれるのです。そうすることで人生をより豊かにするのではないでしょうか。
社内の整理収納からはじまる5Sで得られるメリットはとても多く、その習慣が家庭に持ち帰られることで従業員の生活をより豊かにします。なかなか進まない社会での女性活躍が促進され、子育てや介護による離職が減り、大切な人材の流出も防げる。整理収納アドバイザーの男女比は1:9 女性は男性に比べて整理収納が身近であるからこそよりよくしたいという行動の表れだと考えています。これからは女性の時代!整理収納のコツを掴んで、社内をスッキリ!いい空気にしてきませんか?
社会保険労務法人ながたき事務所
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・社会保険労務士顧問契約
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